いくつもの月日を数え
いくつもの傷を残し
今日、私はここから消える
私の先輩は今でもプールの下にいる
カビとキノコに覆われている
しかし、私はそこへは行かない
外ではトラックが待っている
木と鉄に分解され
私は私ではなくなる
別れを言う相手はいない
皆、喜んでいる
新しい者達はいつでも人気者だ
かつての私もそうだったと
ふと、思い出してみた
輝く自分がそこにはあった
私は役目を果たせたのだろうか
私は役目を果たしたのだろうか
この答えを知ることなく消える
かつての友よ
共に過ごした多くの日々
共に残した多くの思い出
最後に私を運んだ子供
最後に私を乗せた大人
彼らの声が不思議と嬉しかった