希望に満ちた顔で嘆いたことがあるだろうか
幸福に満ちた顔で吼えたことがあるだろうか
隠れても見つけてもらえない
独りぼっちの寂しさを痛いほど知っている
できないことを始める無為の中で
知っていても抗えない無力の中で
疑いたくても見えない無限の中で
急造の望みをみんなに話して
何かを望んでいるつもりになりたかった
下らない話に自分の夢を混ぜて
みんなに笑い飛ばして欲しかった
膝が折れそうになったら必死に
溜息を吐きそうになったら堪えて
歯を食い縛って笑っていた
誰かが「お前は大丈夫だよ」と言った
誰もが「お前は駄目だよ」と言ってくれない
こんなに影が重いのに
まだ歩き続けなければならない
今、この瞬間が「あの頃」になるのは
そう遠い未来のことではないのだろう
でも、後になって笑えるはずの世界は
どうしてこんなに涙を流させるのだろう
どうしてこんなに心を削っていくのだろう
今までとその残りを秒針が刻んでいく
繰り返される一方向への流れ
他のありとあらゆる全ての方向は
夕日に溶けて、いつかに消えた