ほつれて、そして…


ほつれてしまった僕の先端を

少しずつ寄り戻してはみたけれど

きっと、ほつれすぎてしまったんだね

蝋を垂らして固めても

ほつれていく僕は何も変わらない




歩き疲れたのではなく

座り疲れたのではなく

眠り疲れたのではなく




僕であることに疲れてしまった




太陽の下で影を落とすことも

見つめられて言葉を返すことも




僕であることを免れようとする

今までとこれからも