ほつれてしまった僕の先端を 少しずつ寄り戻してはみたけれど きっと、ほつれすぎてしまったんだね 蝋を垂らして固めても ほつれていく僕は何も変わらない 歩き疲れたのではなく 座り疲れたのではなく 眠り疲れたのではなく 僕であることに疲れてしまった 太陽の下で影を落とすことも 見つめられて言葉を返すことも 僕であることを免れようとする 今までとこれからも