光の筋


中途半端な光の筋が

本当の光の筋を隠してしまい

偽者の光の筋を進む度に

一段下へと落ちていた




これ以上落ちるのは嫌だから

その場に立ち止まるけれど

不安と焦りが追ってきて

気付けば一歩進んでいる




誰かが立てていったのか

「見つけ方」と看板があったので

その場に行くと地面は消え

どこまでも深く深く落ちていった




やっと底に着いたとき

遥か上を見上げれば

一番強い光の筋が

一筋かすかに届いていた




多くあった選択肢は

進むか留まるかの二択となり

曇りない頭が出す

一つの答えと一つの道