存否


僕はここにあるのに

僕はここにいない




人は僕を視るのに

人は僕を見ない




僕は自分を語るのに

人は名前を語る




アルバムを開いた時

そこには昔の僕がいて

羨んで蔑んで

どうでもよくなる




だって他人だから




僕はここにあるのに

僕はここにいない